ふたりで

嵐のあと


次の日の朝、こーちゃんからメールが来ていたのに気づいた。

それも、夜中の1時だ。

こんなに遅くまで、食事していたわけ?

こーちゃんを信じたいけど、わずかに疑うを抱く、いやな自分がいた。

『大丈夫!』
と自分に言い聞かせる。だって、こーちゃんは前もってきちんと、話してくれた。

今日は、こーちゃんも私もバイトだから、早くても夕方からしか会えない。

一応メールを返さないと、と思ったが、何と返したらいいか戸惑ってしまい、結局メールを返せなかった。





悶々とした1日がやっと終わった。

こーちゃんからは、まだ、何もない。待ってるしかないか。バイト中に連絡したら、邪魔になるかも。

突然、携帯がなった。幸からだった。なぜにこの親友は、タイミングよく連絡をしてくるのだ。

「幸、合宿終わったの?」

「うん。昨日遅く帰ってきたよ。真愛、暇なら久しぶりにお茶しない?」

「祐也さんとのデートは?」
と、私をがからかって言うと、

「もちろん、今夜会うよ。だからそれまで真愛とね。」

「あー、はいはい。わかりましたよ。真愛様が時間潰しに付き合って差し上げよう。
と言うより、私もちょうど聞いて欲しいことがあったんだ。」




「」
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