ふたりで
今日は、こーちゃんとペアのプレゼントを買いに来ている。
「こーちゃん、なにがいい?ペンダント、ブレスレット?」
「んーと、俺はペンダントやブレスレットは、したことがないからなあ。」
そう言えば、付けているのを見たことがないかも。
「それにさ、ずっと付けていられないかも。お風呂に入る時は、はずさなきゃならないだろ。」
「それじゃ、ストラップとか、キーホルダーは?」
こーちゃんは、ちょっと考えて、
「なあ、真愛、ペアリングはいやか?」
リングでいいの?と思いながら、
「別にいやじゃないよ。」
と嬉しさが自然と込み上げてくるのを止められなかった。
「じゃあ、右手の薬指にはめるペアリングにしよう。」
そう言うと、こーちゃんは私と手を繋ぐと、目の前の宝石店に入ろうとした。
私は、
「こーちゃん、ここ高いよ。」
「大丈夫。夏休みのバイト代、貯めておいたから。」
「だって、私も払うんだから。」
「じゃあ、真愛が無理なく払えるのにするから。」
お店に入ると、キラキラひかるショーケースをなぞきこんだ。石が付いているリングは、0がたくさんならんでいたが、シンプルな金のリングは、私たちにも払える物もあり、ほっとした。