星に願いを
抗争

【蝶蘭倉庫】
《珠明SIDE》

夏休み終了まで2週間をきった。

でも、芹明は一度も倉庫に来てない。

友夕「芹明、今日も来なかったね。」

遥「抗争でも起きない限り来ないだろ。」

珠明「縁起でもないこと言わないの。」

真太「芹明さんは仲間がいないって言ってたけどあれは、本心なの?」

そーいや、真樹との会話、真太は聞いてたんだよな。

珠明「本心かもしれないな。芹明がどう思ってるかは芹明自身にしかわからない。私たちが何を言ってもあの子は自分のことを話さない。」

将馬「芹明もなんで、そーやって独りで。」

遥「歴代の総長がそうさせちまったってのもあるな。」

友夕「どーいうこと?」

遥「芹明は下っ端の時代がないんだよ。蝶蘭の初代総長の娘ってこともあって、ずっと幹部だった。幹部の中で1番な強さを誇ってた。だから、幹部は芹明を頼った。芹明は頼られる以上、他の人を頼ることはできないって思ったんだろ。」

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