この世界の中で生きていく為に私がすること。

「じゃあ行きましょうか」


私の横に並び歩き出す辰巳さんだが、一体何処へ行くのだろう。


お恥ずかしいことですが…誘ったのはいいものの、何処に行くかなどは全く決めていないのだ。

なのに、辰巳さんは何も言わずに何処かへ向かうものだから…。
私の頭の中はプチ混乱中だったり。

そんな私を知らない辰巳さんは「寒いですね」「雪は降りそうもないですね」などと喋りかけてくる。
それに対し私は混乱中なので「はい、そうですね」としか言えない。

昼の某番組か…なんてツッコミを自分自身に入れてみたり。

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