この世界の中で生きていく為に私がすること。

だから私はいつも通り一歩下がって歩くと、辰巳さんは私が下がって歩くのに気が付いたのか…歩調を合わせてくる。

どうしよう。
横に並んでもいいのかな…?
というか、もう並んじゃってるんだけど。

横を歩く辰巳さんを見上げると、辰巳さんと視線が合う。
私と視線が合うと、柔らかく微笑まれた。


辰巳さんと私には身長差がある。
私の身長が165cmで女としては大きい方だけど、そんな私が見上げなくちゃいけないくらいなのだ。

多分180cmはあると思う。

お兄ちゃんもそれくらいだから、多分。




< 58 / 162 >

この作品をシェア

pagetop