この世界の中で生きていく為に私がすること。

食事の後もカフェで辰巳さんとお喋りをしていて、コーヒーをもう一杯おかわりするほど話していた。

気がつけば、外はもう暗くなっていた。
昼過ぎからカフェに来ているため、だいぶ長い間居座ってしまった。

「そろそろ…」

辰巳さんが荷物を持ち、席を立った。会計に向かう辰巳さんを追い掛けるように私も席を立つ。

自分の食べた分は払わなくては、と財布を出すが「いいよ」と言われてしまう。


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