超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
「流奈?明日、また来るから……ってか、もう日付変わったから、今日って事だよね、一度、家に帰ってから、また昼に来るよ」
……って、泊まってって……言った私に、常識ない事は出来ないと……響くんは帰って行った。
私にキスを残し、一駅離れた道のりを、自転車でキーコーキーコーと……。
響くんが出て行ったのを見届けてから、私はケータイを手にする。
恐る恐る……不安な、嫌な思いで受信ボックスを開いた。