超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
やがて……圭介くんを下に降ろした響くんが、警備員の人達にお詫びとお礼を言って……
それから、私の方に向かって来た……
響くんの瞳が涙ぐんでて……きっと私に怒ってんだよね……
どうしよう……
怒られても当然な話で、無事に見つかったから良かった話で、もし見つかってなかったら大変な事になってた訳で……
これで……別れを言い渡されても仕方ないんだよね……
覚悟決めなきゃ……
響くんが私の前に……
そして……
そして……
響くんは……私をぎゅっと抱きしめた……。