超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
ランド内のお姉さんに手を繋がれた!
繋がれた圭介くんが、ガラスドアの向こうに見えた!
響くんが立ち上がり駆け寄って!
自動ドアが開き、圭介くんが!
半べそかいた顔で、恥ずかしそうな態度で……
響くんが圭介くんを抱き上げる。
「ったく……心配させんなよ、圭介」
圭介くんが、響くんの首に手を回し、涙ポロポロ零して……
私も……私も泣けてきたよ……。
何も、何もなくて、一大事になんなくて……ほっとして……。