女の子として見てください!
「え?」

「そもそも、男らしいってなんですか?
血を見ても発作を起こさないのが男らしい人なんですか?
うちの父親、血を見ても発作は起こさないけど、ゴキブリが出たら母に退治してもらっているし、お店で店員さんに話しかけられるといつもビクッとするし、全然男らしくないですよ」

キョトンとした顔で私を見つめる翔さんを私も見つめ返し、言葉を続ける。


「大体。彼氏が彼女を護らなきゃいけないっていう法律でもあるんですか?
言っときますけど私、誰と付き合っても守ってもらわなくて平気ですよ。だって絶対、私の方が強いですもん。


だから……翔さんも気にしないでください。私は、守られるより、守りたい派ですし」


翔さんの瞳が、見開いたように見えた。


「それに……男らしくないなんてことないですよ。
だって翔さん、私が葉子ちゃんに刺されそうになった時に、身を挺して助けてくれたじゃないですか。血が出るのに」

「あれは、咄嗟だったから」

「咄嗟にそういうことができるのが男らしいんじゃないかと私は思います」
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