女の子として見てください!
約束の土曜日。
私は駅前で翔さんと待ち合わせしていた。
翔さんをお待たせしないように少し早めに来たつもりだったけど、電車が到着して改札を抜け、待ち合わせ場所である駅の入り口の時計柱の前に向かうと、翔さんはすでに待っててくれていた。
「翔さんっ、お待たせしました!」
マミが選んでくれた、シフォン生地の真っ白なワンピースの裾が揺らしながら、私は翔さんに駆け寄る。
私に振り返った翔さんは、ちょっと驚いたような顔をした。
「なんかいつもと全然違う」
「え」
多分、服や髪やメイクのことを言われてるんだろうな。
服は、前に遊園地に行った時よりも女の子らしさ全開だし。髪は、いつもは無造作でアレンジとかしないところを、今日はマミが朝から「女の子らしく見えるように」って巻いてくれた。
メイクも、マミにアドバイスしてもらいながら、普段のメイクとは違う、デート用のちょっと盛ったかわいいメイクをしてきた。
翔さんはそんな私を見て、なぜかなにも言わず、じっと見つめてくる。
「翔さん?」
「あっ、いや……。
ていうか、さっきから行き交う男がお前のことチラチラ見てるぞ」
「えっ、ウソ。ワンピースからパンツ透けてるとかですか?」
「違ぇよ。パンツとか言うな。ほんとにお前は、黙ってれば何人もの男が騙されるんだろうな」
そう言われ、私はちょっとムッとしてしまう。
マミにも協力してもらって、せっかくがんばって今日のために支度してきたのに、似合ってないって言いたいんだろうなって。
だけど、私が「すみません。中身ゴリラのクセにこんな格好して」と、ちょっとムスッとしながら言うと。
「そうじゃねーよ。だから、その……」
「なんですか」
「か、かわいいって言いたかったんだよ。察しろ、バカ」
私は駅前で翔さんと待ち合わせしていた。
翔さんをお待たせしないように少し早めに来たつもりだったけど、電車が到着して改札を抜け、待ち合わせ場所である駅の入り口の時計柱の前に向かうと、翔さんはすでに待っててくれていた。
「翔さんっ、お待たせしました!」
マミが選んでくれた、シフォン生地の真っ白なワンピースの裾が揺らしながら、私は翔さんに駆け寄る。
私に振り返った翔さんは、ちょっと驚いたような顔をした。
「なんかいつもと全然違う」
「え」
多分、服や髪やメイクのことを言われてるんだろうな。
服は、前に遊園地に行った時よりも女の子らしさ全開だし。髪は、いつもは無造作でアレンジとかしないところを、今日はマミが朝から「女の子らしく見えるように」って巻いてくれた。
メイクも、マミにアドバイスしてもらいながら、普段のメイクとは違う、デート用のちょっと盛ったかわいいメイクをしてきた。
翔さんはそんな私を見て、なぜかなにも言わず、じっと見つめてくる。
「翔さん?」
「あっ、いや……。
ていうか、さっきから行き交う男がお前のことチラチラ見てるぞ」
「えっ、ウソ。ワンピースからパンツ透けてるとかですか?」
「違ぇよ。パンツとか言うな。ほんとにお前は、黙ってれば何人もの男が騙されるんだろうな」
そう言われ、私はちょっとムッとしてしまう。
マミにも協力してもらって、せっかくがんばって今日のために支度してきたのに、似合ってないって言いたいんだろうなって。
だけど、私が「すみません。中身ゴリラのクセにこんな格好して」と、ちょっとムスッとしながら言うと。
「そうじゃねーよ。だから、その……」
「なんですか」
「か、かわいいって言いたかったんだよ。察しろ、バカ」