表に出せない秘めた思い
居ると思います。そう言う人。

「なんとゆうお金の無駄遣い…」
「良いだろう別にお前の金じゃないんだから」
「そうだけどね…」
「んでいるの?いらないの?」
「…」

なんでここでだんまりかな…。
あーもうめんどくさいやつだ!

「もう何も言わず持ってけ!」

理沙の手にポンと人形を置いた。

「あ…ありがとう」

ありがとうと言っている理沙の顔はほんのりと笑い、人形を両手で抱えるように持った。
こいつもこんな顔をするんだなと新たな理沙の一面を目にする。

「何よ!ジロジロと…」

その言葉で我に帰る。

「んやなんもないよ」
「本当にそうかしら…?」
「さーな?」

言える訳がない…。
笑った顔がすごく可愛かったなんて。
< 29 / 43 >

この作品をシェア

pagetop