独身一般職(37) vs 新人リア充(20)
「香坂ちゃんビール苦手だし、祭りだとあんまりサワーの種類もないからって、姐さんコンビニで買ってたみたい。

自分で直接渡せばいいのに、なんせあの人もひん曲がっているからね」


あたしの好きな巨峰サワーだ。


「ありがとうございます」

「明日はそれ飲みながら頑張ろうね!」


一日目の片付けと明日の下準備を終えたところで、支店長が解散の合図をした。


社宅に戻ったあたしは、真っ先に笠原さんにラインでお礼をする。

今まで苦手だった笠原さんだけど、こうして気遣ってもらえたことは純粋に嬉しかった。


今日はあたしの中で色々な気持ちが動いた一日だった。


うん、いつまでも落ち込んでいたらだめだよね。

月曜日からはもっともっと頑張らないと。


背中に残る大きな手の平の温もりが、そのままあたしのことを押してくれた気がした。

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