独身一般職(37) vs 新人リア充(20)
事を終え、ベッドで寄り添う。

気になっていたが、彼はなぜか避妊具を持参していたのだ。

「なんでそんなの持っていたのよ」

「万が一のため」

「まさか、前回も持ってきてたんじゃないでしょうね」


彼は笑ってごまかした。

そんなところがまだまだガキっぽいなって思うけど、今はそれを含めて全部愛しい。


私の横で目を瞑る彼の髪を撫でる。


「ねえ、これからの事考えているんだよね?」

「当たり前じゃん。めっちゃ考えてるよ、俺。

とりあえず3月の人事異動が出るまでは、俺らのこと絶対にバレないようにしないとね」


なんだか頼りないなぁと思いながらも、幸せそうな彼を見ると、私もなんだかまあいいかって気持ちになって、目を閉じた。

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