独身一般職(37) vs 新人リア充(20)
「よく聞くと思うけど、失恋を癒やすのは結局は新しい恋なんだよ。

香坂ちゃんにとっても彼氏にとってもさ。

まだ若いんだもん。

辛い経験があったとしても、それ以上に幸せな恋だって絶対にできるよ。

なんてさ。
もう香坂ちゃんだって元気になったのに、俺も年を取ったのか、すっかりお節介じじいだな」


新しい恋か…

もやもやしてしまうのはどうしてだろう。


下風代理に優しい言葉をかけてもらうほど、なんだか彼が遠ざかっていく気がする。


「さっ、今日はごめいさん出るかな?」

「ええっ?出なかったら絶対にあたしだ…」


階段を登っていく下風代理の後について、あたしも階段を登る。

あたしっていつも、こうして彼の背中を追いかけてばかりだなあ。

< 154 / 250 >

この作品をシェア

pagetop