独身一般職(37) vs 新人リア充(20)
「お、香坂ちゃん、いらっしゃい」

玄関を開けると昨日の出来事がなかったことのように、いつもの下風代理がいた。

「今日はチンジャオロース作ってきたんです」

「俺めっちゃ好きだよ!チンジャオロース。

…上がっていくかい?」


ふーん。
彼女がいるのに他の女を部屋に上げれるんだね。


「…あれ、今日は部屋片付いているんですね」

「うん、年末も近いしね。さっさと大掃除終わらせといたんだ」


自分でなんて片付けられないくせに。


あたしは部屋をきょろきょろと見渡した。

しかし、いくら探しても笠原さんの私物はどこにもなかった。


「あ、ちょうどご飯が炊けたみたいだね。
飲み物だけ買ってくるか」

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