独身一般職(37) vs 新人リア充(20)
ATMの機械の裏側の小部屋に、入口の警備を解除してから二人で入室する。

狭いしホコリっぽいし、息が詰まりそう。

現金が入ったカートリッジをATM本体にセットしたら、あとは機械の仕事。

それが終わるまでは約10分ほど。

私達はその間、ただぼんやりと待っていなければならない。


「こうしてる間にも1件、お客さんのところに行けるんですけどねー…」


下風代理がつぶやいた。


「春日支店はどう?忙しそう?」

「そうですね…前の店ほどではないですけど」

「慣れるまでよ、頑張って」


下風代理とまともに話したのは初めてだ。

今は機械の音がうるさいから気も紛れるけど、もしここが静かな場所だったら気まずくなってしまいそう。

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