独身一般職(37) vs 新人リア充(20)
「今年の前半も窓口は二人で行きましょう。
ミューにはせっかく出納を覚えてもらったけど、もう一度窓口に戻ってもらえる?」
本当ならミューには後方まで覚えてもらいたかったけど、とりあえずは新人が優先だ。
「香坂さんも窓口二人できついけど、できるよね」
「はい、大丈夫です」
空いた出納のポジションに、赴任してくるベテランの坂田さんを入れることにした。
何でもできる彼女を窓口ではなく出納に入れたのは、香坂さんのためだった。
窓口の人数を減らすなら、ミューと一緒の方が香坂さんにとってもやりやすい。
さらに坂田さんがいくらベテランでもお客様の特徴まではさすがにわからないため、ミューを戻した方がスムーズだったこともあった。
「そしたら今年も新人の教育係は…」
私は残ったビールを一気に煽って、テーブルにジョッキを置いた。
「…もちろん、私がやるに決まっているでしょ」
「さすが姐さん。追加の生、注文しますね」
初めて姐さんと呼んでくれた香坂さんに、私は気分よく空のジョッキを渡したのだった。
独身一般職(37) vs 新人リア充(20)
―完―
ミューにはせっかく出納を覚えてもらったけど、もう一度窓口に戻ってもらえる?」
本当ならミューには後方まで覚えてもらいたかったけど、とりあえずは新人が優先だ。
「香坂さんも窓口二人できついけど、できるよね」
「はい、大丈夫です」
空いた出納のポジションに、赴任してくるベテランの坂田さんを入れることにした。
何でもできる彼女を窓口ではなく出納に入れたのは、香坂さんのためだった。
窓口の人数を減らすなら、ミューと一緒の方が香坂さんにとってもやりやすい。
さらに坂田さんがいくらベテランでもお客様の特徴まではさすがにわからないため、ミューを戻した方がスムーズだったこともあった。
「そしたら今年も新人の教育係は…」
私は残ったビールを一気に煽って、テーブルにジョッキを置いた。
「…もちろん、私がやるに決まっているでしょ」
「さすが姐さん。追加の生、注文しますね」
初めて姐さんと呼んでくれた香坂さんに、私は気分よく空のジョッキを渡したのだった。
独身一般職(37) vs 新人リア充(20)
―完―
