3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜




知ってた...

そう、今回の手紙の紙にも使われている、このうさぎのキャラクターは幼馴染の木幡明依(こはためい)に教えてもらったものだ。

明依ちゃんは、家がお隣で、本当にちっちゃい時からずっと一緒。

私は中学受験で、この学校に入ったから中学校も高校も別だけど、今でも休みの日にはたまに会って遊んでいる。

私の大親友だ。


そっか、明依ちゃんとは3年後も仲がいいんだ!

やった!


って、気にするところはそこではなくて...




今の17歳の私が知りたい、って。

彼は私と同じ17歳なのに、20歳の彼自身を知っているってこと?

それって、どういうことなんだ?


それにこの人が知っている私は、20歳の私。


・・・20歳の私は、どんな人なんだろう。




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