3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜





んっ?

今、終わり、って書いてあった・・・?


その手紙はもう私の右手にある。

気になったのだが、まあ一瞬のことだったし、見間違いだろう、そう思って手紙を手にいつも通り教室へ向かった。


席に座り、手紙を開こうとした。

その時私の手は、微かに震え、心臓もドキドキしていることに気が付いた。

きっと、寒さの震えではない、と思う。



・・・気にするな!


そう思い、手紙を開く瞬間、思わず目をギュッとつぶってしまった。


手紙は開いてあるけど、目をつぶっているからもちろん見えない。


ドキドキドキドキ———

そーっと目を開けて、手紙に目を通した。




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