人事部の女神さまの憂いは続く
でも、今まともに藤木さんの顔を見て話せる気がしない。
「もう、ほっといてください」
涙をこらえながら、そう言うと
「泣いてんのか!?頼むから、開けてよ」
切羽詰まった声が聞こえてくる。
でも、そんなの知らない。どうせ顔見て話せば私なんて思い通りになると思ってるんでしょ。藤木さんには反応をせずに、ひたすら心の中で悪態をついていると、さっきまで散々お酒を飲んでいたせいか眠気が襲ってくる。
「ひとりで泣くなよ、開けて」
そんな声を遠くに聞きながら、目を閉じた。
そして気が付いた時には大好きな大きな手が頭を撫でていた。
「起きた?」
ベッドに突っ伏したまんまの体勢だったことで、さっきまでのケンカを思い出して身体を引くと、反対にぎゅっと抱きしめられた。
「ほんと、ごめん」
藤木さんの声は弱弱しい。