人事部の女神さまの憂いは続く
いつもとは違ってシュンとしている暴君が愛おしく思えて、その頭を撫でると
「なぁ、ほんと俺かっこわるいけど、まじでお前にだけは嫌われたくない」
またも、弱弱しい言葉が出てきた。これだけ弱られると、なんだか申し訳なくなってきて
「ごめんなさい」
そう口にすると
「いや、お前は悪くない。俺だ」
言いながら、またギュッと抱きしめられる。
こうして抱きしめられていると悔しいけど、イライラよりも、やっぱり藤木さんが好きだって気持ちが勝ってしまう。
「ねぇ、藤木さん。私、藤木さんの言葉はなぜか信じれるんですよ。もう女遊びなんてしてないっていうのも正直疑ったことないですし。だからこそ逆にダメージもおっきくって。さっさと入籍してなかったら、私、藤木さんのこと嫌になると思ってました?」
ゆっくりとここまで話すと、小さくゴメンって耳元で聞こえてきた。