人事部の女神さまの憂いは続く
*side 侑里*
“1時間ほど藤木の足止めお願いしてもいいですか?”
真人さんにメッセージを送ってから、急いで家に戻って2,3日分の荷造りをした。
今、藤木さんと顔を合わせるとダメな気がしたから。色々言いたいことはあったけど、今の自分では何も言葉にできない。
だから冷静になる時間が欲しい。
そう思いながら、さっきスマホから予約したホテルに向かった。
幸いなことに翌日はイベントがあって会社には寄らず会場にそのまま直行した。
そして会場でPCを開いて藤木さんの予定を確認する。こんな時、相手が社内の人って便利だなって思う。藤木さんの予定を見ると、どうやら今日は1日社内にいるっぽい。
であれば、私は今日は会社に戻らないでおこう。そう決めて、電話を掛けた。