人事部の女神さまの憂いは続く

「付き合ってないってどういうことよ?前、うちの原田と揉めてたのって秋とか冬くらいだっけ?」

その言葉に頷くと

「それで弱ってる時につけこんだんじゃないの?」

びっくりするようなことを言われる。藤木さんの反応が気になって視線を向けると、うなだれるように額に手を置いて

「真人さん・・・」

と言っている。

いつも暴君の藤木さんだけど、どうやら真人さんには弱いらしい。藤木さんの弱みを握れたような気になって、ふふふと笑っていると

「お前も、まともに真人さんの言うこと聞かなくていいから」

なんて言ってくる。

「確かに、それも1つのきっかけだったのかもなんですけど、縁?タイミング?なんですかね」

考えながら言葉にしてから気づいた。

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