人事部の女神さまの憂いは続く

どうしよう――――――――

正直今後のキャリアについて悩んでいたこともある。考えを巡らせながらも、隣からの不安そうな視線を感じつつ、思ったことをゆっくりと口に出してみた。

「正直、すごく興味あります。事業戦略とかから携わりたいって思っていたんで。

 うーん、だけど自分で新しい何かをっていうのも何か違うんですよね。きっと私スリーイノベーションがすごい好きで。何がしたいか、というよりスリーイノベーションがおっきくなるために私が何ができるか、って考えてました」

自分で言葉にしてみて、やってみたいことがわかった。隣にいる藤木さんに向き合って

「副社長。事業企画よりの仕事もしていきたいです。私にもチャンスいただけますか?」

そうお願いすると

「おう。お前がやる気なんだったら、考えるよ」

言いながらわしゃわしゃと頭を撫でられた。それを面白くなさそうに見ながら

「なんだよー。俺、またフラれた?」

とこぼしている波木社長。
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