人事部の女神さまの憂いは続く

イラっとして頬っぺたをギューっと引っ張ってやると、やっぱり嬉しそうに笑ってる。それにもなんかムカついて、おでこをペシって叩くと

「やきもち?」

ニヤニヤしながら聞いてくる。上機嫌なせいなのか珍しく上からものを言ってくるような大輔にプイっと顔を背けてみると、ゴメン、ゴメンってちょっと焦ったような声を出してくる。

そうそう。大輔はそうやって私にめいいっぱい構ってくれないと、と思っていると

「ほんとのとこさ、ふじっきーって超不器用じゃん。だから、いつかニシユリが愛想つかしちゃうんじゃないかって心配なんだよねー」

ゴロンと私の膝を枕にしながら寝っ転がってくる大輔。

「ん?ふじっきーの心配?」

「んー、二人とも?だってさ、車の話も聞いた?」

「あー、聞いた、聞いた。なんかユリの一言で買い替えちゃったってやつでしょ?」
< 323 / 399 >

この作品をシェア

pagetop