人事部の女神さまの憂いは続く

「今日、いく時は崇って呼んでよ」

言いながら侑里が好きだっていう、かぶりつくようなキスをすると

「がんばるよ、たかし」

息継ぎの合間に、とぎれとぎれで、そう口にする奥さん。

そこからは俺も何の余裕もなくなって、好き勝手に侑里を喰らいつくしてしまった。


もう無理っていう侑里をベッドに連れてってからも、散々攻めたててしまったせいか途中で意識を飛ばして、ぐったり横たわっている。

乱れている髪を整えるようになでながら、ちゃんと約束を果たしてくれた奥さんの、あの瞬間を思い出すとバカみたいに、またスイッチが入りそうになる。

この年になってまで、こんなに何度も欲しいって欲求が湧いてくる自分にびっくりしながらも、やっぱりこんなに気持ちよくって、こんなに満たされた気分になって、こんなに何度もしたいと思うのは、侑里だからなんだと思う。


< 346 / 399 >

この作品をシェア

pagetop