人事部の女神さまの憂いは続く

「ふじっきーさ、ほんと手近なとこでも喰い散らかしすぎでしょ」

「いや、お前だって高校の頃、うちの学年のマネージャーに手だしてたじゃないかよ」

イラっとして言い返すと

「あれは、だって。あの先輩ビッチで有名だったでしょ。俺だけじゃなくって、ほとんどのやつが逆に喰われてるよ」

鼻で笑われて、そういえばそうだったかなと思い直す。

「で、お前ほんとに全然そういうの悩まなかったの?」

「だって、俺は香織と付き合ってからは香織一筋だし、そもそもふじっきーみたいに後腐れありそうなとこ、いかないから。で、まだ繋がってる女いるの?」

思い出したというよに、またつついてくる。バツが悪いものの、ここまで話したし、大輔の意見を聞いてみようと思う。

「この前、前の会社の時の同期の女とたまたま会ったんだよ。で、2次会呼べっていわれて」

そこまで話すと

「どうせ、私には鬼畜なことしたくせに、どんな女と結婚したんだよ的な感じでしょ」

したり顔で大輔が言葉をかぶせてくる。
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