人事部の女神さまの憂いは続く

「えっ、ちょっ、どうしたんですか」

いきなりの展開にびっくりしている侑里に

「お前が煽ったんだろうが」

言いながら、服の下に手を潜り込ませる。

「え、ちょっと。ほんと、今真面目な話をっ」

苦情を言ってくるから

「最初に話逸らせたの、お前だからな」

言うと、ムッとしたような表情になっている。

だけど、そんなの知ったことじゃない。

そもそもいきなりかわいいことを暴露してくるこいつが悪い。キスを繰り返しながら服を脱がしにかかると

「ちょ、ここじゃやだ」

頭をフルフルふりながら、俺の手から逃れようとしてる。こういうちょっとした抵抗をされるのもいいな、と思いながら

「じゃあ、どこがいい?お風呂?キッチン?玄関?」

からかうように言ってみると、バカって言いながらくすっと笑ってる。


そして、ギュッと抱き着いてきたかと思ったら俺の耳元で、さっきよりおっきい爆弾を落としてきた。
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