人事部の女神さまの憂いは続く

とりあえず乾杯をすませると

「なんで大人の男?巧、アイドル系だし、そのまんまでもモテるだろ」

やっぱり優しい崇兄さんがフォローしてくれる。

「いやー、気になる子が年上好きらしくって。大人の男がいいらしいんですよ」

「あー、もしかして、ヒゲの子?」

ちょっと考えながら、今はツルツルに戻っている俺のアゴあたりに視線を向けながら、そういう崇兄さん。

「ヒゲ?巧、ヒゲ生えてる子が好きなの?え?もしかして、そっち?」

わけわかんないことを言い出した大輔さんは無視しながら

「あー、まぁ」

気恥ずかしくなりながら答えると、うーん、とうなられてしまった。そんな崇兄さんに

「えー、ふじっきーどういうこと?どういうこと?巧、そっちなの?」

面白がりながら聞いている大輔さんは

「ちげー」

一言で黙らされた。
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