人事部の女神さまの憂いは続く

今の、俺が女だったら絶対惚れてたやつだよなーって思いながら

「崇兄さん、ほんとかっこいいっすよね。どうしたら、そんないい男臭出せるんですか?」

聞いてみると

「いい男臭って、何気にけなされてんの、俺?」

ちょっと首をかしげてる仕草までかっこいい。

「いや、違いますって。まじで崇兄さんみたいな、大人の男目指してて」

崇兄さんの方に身体を乗り出しながら話していると、ぷっと笑い声が聞こえる。

今日一日散々聞いた、大輔さんのふざけた声だ。

「いやー、巧、まじでそれ言ってんの?無理、無理。キャラ違うでしょ」

俺は真剣なのに、バッサリと否定されてしまう。

ショックで頭を抱えながら

「えー、まじ無理っすかね」

落ち込んでいたら、ビールが運ばれてきた。
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