人事部の女神さまの憂いは続く

「おい、巧。なんで俺じゃなくって、ふじっきーに聞くんだよ」

しかめっ面ですごんでくる大輔さん。

「え、だってー」

大輔さんモテなさそうだから、という言葉は飲み込んで笑ってごまかそうとしていたら

「巧、こいつの高校時代のあだ名、ヤリチン」

さらっと崇兄さんが信じられないことを言い始めた。

「えー!!!!!まじっすか!?」

びっくりしすぎて、開いた口がふさがらないままフリーズしていると

「その反応、ニシユリと一緒なんだけど。なんかなんか腹立つわー」

言いながら、また大輔さんに小突かれる。その衝撃ではっとして

「え?ヤリチン、って俺が思ってるヤリチンですよね。しかも、高校の頃?社長さんになってからじゃなくって?え?もしかして、高校時代、ヤンキーとか?ギャル喰いまくり、みたいな?」

とにかく頭の中に浮かんだ疑問をそのまんま吐き出していると、バチンと頭をはたかれる。
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