人事部の女神さまの憂いは続く

でも、そんな不機嫌な大輔さんを無視して崇兄さんは話し始める。

「こいつの場合は、一見無害そうなこのキャラを生かして、ターゲット設定が絶妙なんだよ」

ふーんと相槌を打ちながら聞いてたけど

「巧だったら、かわいく酔ったふりして甘えちゃえば、仕方ないなーって世話焼きなお姉さんが、そのまま持ち帰ってくれるんじゃないー?」

間延びしたような大輔さんの話に

「いやいやいや。そういうお姉さん、タイプじゃないんですよ!」

思いっきり否定してしまった。

「うわー、贅沢~」

茶化してくる大輔さんはうっとおしいけど、この際だから経験豊からしい2人になにかしらアドバイスをもらおうと思う。

「いや、ほんと贅沢とかじゃなくって、お姉さんにはモテるんですけど、俺、世話焼かれるより焼きたい派なんですよね。妹タイプのちょっと抜けてるかんじの子、かわいがりたい感じですよ」

そこまで言うと、ぷっと2人に笑われてしまった。
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