人事部の女神さまの憂いは続く
「あー、多分一緒な感じだと思いますよ。超、末っ子体質ですから、あいつ。にーちゃんたちが甘やかしたのがダメなんだよなー」
自分よりだいぶ年上の従兄たちを思い出していると
「にーちゃんって?」
今度は崇兄さんから質問が飛んできた。
「侑里から聞いてないっすか?実家の近くにばーちゃんちがあって、そこに一緒に住んでた母方の従兄3兄弟。うち母親も働いてたから、よくばーちゃん家に預けられてたんですけど、ちょっと年離れてるし、女が侑里だけだっていうのもあって、散々にーちゃんとか、その友達たちが甘やかしてたんですよ。兄ちゃんたちにかまってもらいたくって、家の中で失踪事件おこしたり、お袋に怒られたら勝手にばーちゃんち上がりこんで、にーちゃんたちんとこに逃げ込んでた、とか親戚で集まると、そんな話ばっかですよ」
大輔さんは、わかる、わかる!と笑い始めた。
「かまってちゃん!普段すげーしれっとしてるのに、へこんだりしてるときなんか無性にほっとけないんだよね、ニシユリって。あとは空気の読み方が絶妙にうまいとか。そういうの幼少期に培われてんだ」