人事部の女神さまの憂いは続く
「真面目くんなのよ!基本人見知りっぽいし。あんまり近寄りがたい感じ?」
「えー、全然そんな感じしないのに。でもチャラチャラしてる藤木さんとは大違いで素敵ですね、守さん」
ニッコリ守さんに笑いかける侑里を見て、こえーってちょっと寒気がした。これジワジワ攻めてくるやつだ、って思ってると
「ちょ、ニシユリ、隣ですごいブラックオーラだしてるヤツいるから、やめてよー」
大輔さんがツッコんでいる。だけど
「えー、チャラチャラしてるような人より一途な人の方がいいにきまってるじゃないですか」
ねー、と女3人で言ってる侑里はまだまだ攻撃の手を緩める気配はない。そして、それを聞いた崇兄さんが
「俺は侑里に一途だろ」
なんて真剣な顔して言い始めるから、一同爆笑だ。
「ちょ、兄貴必死すぎじゃない?」
「ふじっきーは、一途ってかヘタレ?」
なんて言ってる守さん、大輔さんはまた1回ずつはたかれてたけど、笑いを止められない様子。俺も一緒になって笑っていたら
「楽しそうだけど、そろそろ出るか。限界っぽい」
と言って子供たちを指さす親父たち。見ると確かに眠そうだ。そそくさと準備をして店を出たところで
「次、いくひとー!」
ご機嫌な大輔さんの声が響いた。