人事部の女神さまの憂いは続く

席離れてるのに、よく聞こえてたなと地獄耳にびっくりしていると前に座っている崇兄さんに思いっきり頭をどつかれている。

痛がってる大輔さんを笑いながら、崇兄さんの弟の守さんが

「兄貴、モテたもんなー。高校の頃とか、好きな子が家遊びに行っていいい?って言うから喜んで連れてきたのに実は兄貴目当てだったとかあったもん」

さらに話を広げてしまう。

「うわー、違う高校までって、ふじっきー、どこまで手広いんだよ」

楽しそうな大輔さんをよそに、さっきまで楽しそうにお喋りしていた女性陣は冷たい視線をこっちに投げかけている。

「ほんと、どーしょーもないわね」

呆れている香織さんと

「守くんはモテないから、お兄さんがうらやましいんだよねー」

フォローなのかなんなのか、よくわからないコメントの守さんの奥さん。侑里はだまって苦笑いだ。それを見て焦ったのか

「ちょ、ちげーぞ。別にそれで俺が何かしたってわけじゃないんだからな」

必死で言い訳をしようとしてる崇兄さん。だけど侑里は

「守さんってモテないんですか?かっこいいのに」

思いっきり崇兄さんはスルーだ。
< 386 / 399 >

この作品をシェア

pagetop