人事部の女神さまの憂いは続く
侑里が自分で選んだ道に後悔はないんだって。
「ごめんね、心配かけちゃって」
そう言って俺の背中をバチンと思いっきり叩かれてしまった。
「ほんとだよ、俺このせいで、せっかくのハワイなのに、ちょー胃痛かったんだから」
文句を言ってみると
「ゴメン、ゴメン。嫉妬深い、うちの旦那様にはナイショね」
イタズラっぽく人差し指を口元にもっていく侑里。そして俺の耳元で
「おまじないのお陰で幸せになれそうです、って伝えて」
こっそり話す。侑里が意味を知っていたことも意外で
「意味わかったの?」聞くと
「プランナーさんが言ってた。サムシングブルーだっけ?特に用意してないんだけど、これで充分だね」
嬉しそうに銀貨を眺めている。