人事部の女神さまの憂いは続く

というやりとりをしたのが、つい先週。

今日は香織さんから飲もうよ、というお誘いを受けてまたお宅にお邪魔していた。

「新居、片付いた?」

「はい。藤木さんの物が少なくって助かった感じです。落ち着いたら、うちにも遊び来てくださいよ」

そう言いながらワイングラスを香織さんに手渡した。

「家にちょっと近づいたんだっけ?」

美味しそうな匂いを漂わせているお皿を手に立花さんもやってきた。それを早速つまみながら

「そうだっけ?今までのとこと、反対側になったんだよね?」

モゴモゴ言っている香織さんの質問に答える。

「はい。駅の反対側です。ここからだと、距離そんな変わんないですよ」

「そっか。じゃあ、これからも遠慮なく飲めるね」

満足そうな香織さんを見ながら、思ったより簡単に済んだ引越しを思い出していた。


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