人事部の女神さまの憂いは続く

そういって笑うと、巧の手が伸びてきて頭を撫でられた。

こういうとこ、弟っぽくなくって兄貴気取りなんだよな、と思っていると隣にいた藤木さんに肩を抱き寄せられる。

それにびっくりしたのは、私だけじゃなくって巧もだった。

2人でびっくり顔で藤木さんを見ると

「わりっ。つい」

自分でも自分の行動にびっくりしたように苦笑いしながらビールを飲んでいる。その様子に巧はあっけにとられながらも

「なんか、侑里愛されてるね~」

なんて茶化してくる。それが恥ずかしくって

「これ、早速使おうかな」

グラスを洗うために立ち上がった。

戻ると男二人は藤木さんと2人で用意したオツマミをつまみながらビール2本目に突入している。

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