堅物男子と甘い恋
「ここら辺かな、っと。」
中庭の人気のない場所まで行くと美幸ちゃんは立ち止まった。
「正直に言うね、北野さん。」
笑顔で私にそう告げる美幸ちゃん。
ーーなんだか目が笑ってないような。
「北野さん、アンタが目障りで仕方ないのよ。」
美幸ちゃんはそう言って近くにあった石ころを蹴る。
え?目障り?私が?
ドクンドクンと胸が嫌な音を立てる。
「美優とユナもそう思ったでしょ?」
美幸ちゃんがふたりにそう同意を求める。
「そーね。つまんないし、無駄に小野くんと絡んでるし…」
「男子ばっかと絡んで男好き的な、ね?」
これは、いじめというものなのだろうか。
いや、でもまだ手は出されてないし…