堅物男子と甘い恋
「北野は小松のこと恋愛対象として好きか?」
「へっ!?!?」
何を聞いてくるんだ、この人は。
私が、先輩のことを好き?
「わかんない、です。」
正直、先輩と一緒にいるとドキドキするし、幸せな気持ちになる。
でもそれが『憧れ』なのか『恋心』なのかはまだよくわからない。
「そうか、ありがとな。」
先生は苦笑いしてから私に体温計を渡した。
「一応測っとけ。そして、この時間は休んどけよ。」
「はい。ありがとうございます。」
私は一体、先輩のことをどう思ってるのだろうか。