堅物男子と甘い恋
弱い自分の精神と震える身体に叱咤しながらなんとか保つ。
すると、壇上から聞き慣れてる声が聞こえた。
「これから、夏休みが始まります。」
顔を上げると壇上で先輩が話していたのだ。
つまり今は生徒会長挨拶、とかそんなところかな。
先輩は話しながら、目線を動かせる。
そして、目が合った。
その瞬間、何故か私は深い安心感に包まれる。
それと同時に、膝から崩れ落ちる。
ーーバタンっ
どうやら私は先輩を見て、今まで倒れまいと張り詰めてたのが緩んでしまったらしい。
そして意識を手放した。