堅物男子と甘い恋
そして次の日。
「ーーろ。起きろ!」
「ん…先輩…?」
朝、起こされて目が覚めると目の前に先輩の顔があった。
「な、んですか…ゆっくり寝ろって言ったのは先輩じゃないですか…」
非常に朝に弱い私はフワァ、とあくびを漏らす。
「…たしかにゆっくりしろとは言ったが、誰も昼過ぎまで寝ろとは言っていない。」
「へ?」
時計を見ると、長針短針とも12をさしていた。
「って、もう12時!?」
またやってしまった…。
前来た時も寝坊しちゃったんだよね。
「ったく、わかったら早く支度しろ。」
先輩はそう言って部屋を出ていった。