堅物男子と甘い恋
「え、先輩もメイクするんですか?」
「んなわけないだろ、バカ。とりあえずこれでメイク落とせ。」
「へ?」
「聞こえなかったのか?メイク落とせっつってんだよ。」
半ば強引にメイク落としを渡されて戸惑う。
「メイク、嫌いでした…?」
「嫌いとかそういう問題じゃない。メイクってのはな、なんでも塗りまくればいいもんじゃねぇんだよ。」
あー…つまり。
私が不器用すぎてきちんとメイク出来てなかったってことかな。
知識もないまま、メイクしたのが間違いだったか。