堅物男子と甘い恋



「ねぇもしかして小松が元気ないのって君が原因?」



「え、あ…はい。けんかしちゃって」



気まずくて俯くと女子はへー、と驚いたような表情をみせた。




「意外。小松もこんな年下のこと喧嘩するなんてねぇ。あんな堅物で真面目なのに。」



ふふっ、とその人が笑うと小松先輩が私たちの方にきた。




「…何のようだ。」



声のトーンは低い。かなり低い。


そして目つきもすごく悪いし、まず表情が怒ってる。



「うわ、小松、なにそんな怖い顔してんの。てか喧嘩したんだって?大人気ないねぇ。」




女の人はそう言ってじゃあね、と去って言った。




< 99 / 475 >

この作品をシェア

pagetop