愛をください
雄「なち、今度気晴らしに遊園地行こうか」
な「ごめん…あたしもっと勉強しなきゃ…」
雄「そっか、なちがんばってるもんな」
な「ごめんね…」
雄「気にしないでがんばれよ」
な「ありがとう」
あたしは夢に向かうことに必死で
雄一の気持ちに気づかなかった
いゃ、気づいていたけど
その時は夢の方が大事だった
ある日雄一は押さえきれなくなった感情をぶつけた
雄「お前、自分の事しか考えてないだろ」
な「なにいってんの?あたしは今も苦しんでる患者さんを一分でも一秒でも早く助けたいの」
雄「お前がしたかったのはこういうことだったのか?」
な「なんで??なんでわかってくれないの??」
雄「もぅいいゎ。お前最低」
雄一は出て行ってしまった
あたしはどうしても
この場を離れられなかった
何時間たっても雄一は
戻ってこなかった
雄一の家であたしはひとり
泣いていた
な「あたしが悪いの??患者さんを助けたいって間違ってるのかな」
しばらく泣いたあと
心の大きな穴に気づいた
あぁ、あたし間違ってた
雄一を傷つけた
何日も雄一は帰ってこなかった
あたしはろくに寝ずに
雄一を待った
きっと帰ってくる
そぅ信じて
毎日あたしは泣き続けた
そんなとき
「お前いつまで泣いてんだよ」
あたしははっとして
上を見るとそこには
少し痩せた雄一がいた
な「ゆぅ…いち…ふぇっごめんね…あたし自分の事しか考えてなかった…ずっと待ってた…雄一が大事だって気づいた…もぅ遅いよね…ごめん…ごめん…」
雄「なち、俺はお前を信じてたょ。遅くなんかない。俺は今でもなちが大好きだよ」
な「雄一…ありがと…ふっうぇっありがと…」
雄「もぅ泣くなよ。俺はここにいるよ」
な「もぅどこにもいかないで。あたしは雄一がいなきゃダメなの」
雄「知っている。俺はお前を離さない」
な「ゆういちぃ」
雄「わかったからもぅ泣くな」
雄一の手はやっぱり魔法の手だ