好きになれとは言ってない
 おんぶしたときと同じ、いい匂いがしていた。

 なので、不自然に顔を背けてしまい、隣りのオッサンと目が合う。

 だが、人間の身体の構造上、それ以上は首を後ろに向けられなかったので、品川に着くまで、そのまま、そのオッサンと見つめ合っていた。





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