好きになれとは言ってない
 それはもっと寂しい感じの人のことを言うのではないでしょうか、と思いながら、遥は少し横を向いて、呟くように言う。

「あのー、なにやら、うちの会社の女子たちが、みんな、それぞれ、真尋さんの連絡先をゲットしたと申しておりましたが」

「だって、訊かれたら、教えてあげなきゃ失礼でしょ。

 っていうか、寂しい俺に、クリスマスプレゼントなにがいい、なんて、二人とも考えなしだよね~。

 悪い知恵授けちゃうぞ」
と笑う真尋に、

「真尋さんはそんなことしませんよ」
と言うと、真尋の表情が一瞬止まった。




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