好きになれとは言ってない
こんなに課長のために頑張ってるのに~、と頭の中で、航の後頭部にナポリタンを投げつけたとき、
「古賀遥」
とよく響くいい声で呼ばれ、ひゃっと身を竦めそうになる。
航が足を止め、こちらを見ていた。
「お前、今、暇か?」
「……は?」
「いや、お前に訊いてもわからないよな。
お前の上司に訊いてこよう」
と言って、総務に入っていってしまった。
なななな、なんでございましょうっ、と思っていると、すぐに航は出て来た。
「ちょっと来い。
外に出るから」
と言う。
「は?」
「うちの女性社員は、秘書の手伝いに行ったり、定期便に乗って出てったりして、居ないんだ」
決まった時間に決まった会社を回ったり郵便局を回ったりする会社の車があるのだが、それに乗って行ったりして、みな、出払っていると言う。
「健康診断用のケーキ頼むの忘れた。
お前、ついて来い。
俺じゃわからないから」
と航は言った。
「古賀遥」
とよく響くいい声で呼ばれ、ひゃっと身を竦めそうになる。
航が足を止め、こちらを見ていた。
「お前、今、暇か?」
「……は?」
「いや、お前に訊いてもわからないよな。
お前の上司に訊いてこよう」
と言って、総務に入っていってしまった。
なななな、なんでございましょうっ、と思っていると、すぐに航は出て来た。
「ちょっと来い。
外に出るから」
と言う。
「は?」
「うちの女性社員は、秘書の手伝いに行ったり、定期便に乗って出てったりして、居ないんだ」
決まった時間に決まった会社を回ったり郵便局を回ったりする会社の車があるのだが、それに乗って行ったりして、みな、出払っていると言う。
「健康診断用のケーキ頼むの忘れた。
お前、ついて来い。
俺じゃわからないから」
と航は言った。