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そう思うと、途端に息苦しさを感じた。


美樹にとっては今この瞬間がなによりも楽しくて、自分自身をさらけ出せているのだ。


あと数時間で死ぬという時に、ようやく本性を見せる事ができたんだ。


「美樹」


「なに? 友香」


「今まで気が付かなくてごめんね」


友香がそう言うと、美樹は少し驚いたように目を見開いて「大丈夫だよ」と、笑ったのだった。
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